(6) 繰入金
繰入金は、支出のほうに基金として積み立てた額を取り崩して、歳入に加えるものです。
特定目的の基金の取り崩し、財政町政基金(家庭でいう普通貯金)の取り崩しと2つの繰り入れがあります。
今年度、厳しいなあとおもったのは、ほとんどの基金を取り崩して事業をおこなっていることです。
基金への積み立てができず、来年度以降も、新規事業を続けることができるのか不安を感じるようになりました。

次のグラフは、歳入にしめる繰入金の推移です。
平成7年の、繰入金が20%を占めるのは平成6年までに、役場庁舎を建設するための特定目的基金を19億円積み立て、それを繰り入れるという特定目的のための基金の積み立て、取り崩しがありましたが、特定目的のための基金積み立てが難しい状況にあり、財政町政基金を取り崩して町経営をおこなっています。

下のグラフは、マイナス部分のブルーの棒グラフが繰入金で、前年度までに積み立てた基金を取り崩し、町の収入として繰り入れ、1年間の経営を行う古都をあらわしています。平成2年当たりから町の基金は増えていき、平成3年から取り崩し、平成7年では過去最高の取り崩しをおこないました。これは、役場庁舎を建設したためでした。その後も基金の積み立ては続くのですが、これには現れていない公債費(地方債の返済部分)も大きく、基金の積み立てができない上程が続いています。
平成19年度までは、基金の積み立て額のほうが取り崩し額よりも大きく、なんとかやっていけましたが、平成20年度、本年度と基金の取り崩しのほうが大きくいのです。
これでは、嵐山町が持続できないのではないかと危機感を持っています。